アフィリエイトとPRの違いは、3つの「PR」のうちどれと比べるかで答えが変わります。
「アフィリエイトとPRって、結局何が違うの?」
と感じたとき、混乱しているのは当然です。
そもそも「PR」という言葉には、3つの違う意味が混ざって使われているからです。
その3つを分けて見るだけで、アフィリエイトとの違いはあっさり整理できます。
「PR」が指す3つの意味
- 広報のPR
企業と社会との関係づくり全般。本来の意味のPublic Relations - 企業案件のPR
YouTuberなどに多い「案件」。企業から依頼を受けて固定報酬で紹介する形 - PR表記のPR
「これは広告です」と知らせるためのラベル。ステマ規制への対応
アフィリエイトは、この3つの「PR」のどれとも別物です。
ざっくり比べると、こんな感じの違いがあります。
| 比べる軸 | アフィリエイト | 広報のPR | 企業案件のPR |
|---|---|---|---|
| お金の 出どころ | 商品が売れたら もらえる | 自社の 広報予算 | 依頼企業からの 固定報酬 |
| 目的 | 売上をつくる | 社会との 関係づくり | 認知アップ ・売上 |
| 動く人 | 個人の アフィリエイター | 企業の広報部 ・PR会社 | YouTuberなど 影響力のある人 |
| 始めやすさ | 誰でも 始められる | 会社の仕事 | フォロワーが 必要 |
| PR表記 | 基本必要 | 自社発信なら 不要 | 必要 |
表を見るとわかるとおり、アフィリエイトは「商品が売れたら報酬がもらえる成果報酬型の広告」です。
これは広報の活動でもなければ、固定報酬でもらう企業案件でもありません。
むしろアフィリエイトと一番関係が深いのは、3つ目の「PR表記」のほうです。
「PR表記」は2023年10月のステマ規制以降、アフィリエイトをするうえで欠かせないラベルになっています。
とはいえ、これも難しい話ではありません。
記事の後半で、安心してアフィリエイトを始めるためのポイントもまとめて整理していきます。
- 「PR」が指す3つの意味と、それぞれとアフィリエイトの違い
- アフィリエイト・広報PR・企業案件PRの3軸比較
- 自分がやろうとしているのが3つのうちどれかの見分け方
- ステマ規制でアフィリエイトをする人が気をつけること
- 違いを理解したうえで安心してアフィリエイトを始める手順
アフィリエイトとPRの違いはここ:3つの「PR」に分けて理解する

「アフィリエイトとPRの違い」がわかりにくいのは、「PR」という言葉自体が3つの意味で使われているからです。
まずはその3つを分けてしまうのが、一番の近道になります。
「PR」という言葉には実は3つの意味がある
「PR」は、広報PR・企業案件PR・PR表記の3つの意味で使われている言葉です。
同じ「PR」と書いてあっても、文脈によって中身がぜんぜん違います。
ここを切り分けないままアフィリエイトと比べようとすると、頭がこんがらがって当然です。
もとになる「PR」は、Public Relations(パブリック・リレーションズ)の略です。
日本パブリックリレーションズ協会では、PRを「企業など組織と社会との関係を作って維持していくマネジメント」のような意味で説明しています(出典:日本パブリックリレーションズ協会)。
つまりPRは、もともと「広告」や「宣伝」とイコールではないのです。
ところが日本では、PRが「アピール」「宣伝」「広告」と同じ意味で使われるようになり、さらにSNS時代に入って「企業案件」や「広告ラベル」も「PR」と呼ばれるようになりました。
結果として、こんな3つが「PR」と呼ばれている状態になっています。
| 呼び方 | 意味 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| 広報PR | 企業と社会の 関係づくり全般 | 企業の広報部 PR会社 |
| 企業案件PR | 企業から依頼を受けて 商品やサービスを発信すること | YouTube |
| PR表記 | 「これは広告です」と 明示するラベル | ブログ SNS投稿 |
「アフィリエイト PR 違い」と検索したとき、たいてい混ざっているのはこの3つのどれかです。
ここから1つずつ、アフィリエイトとどう違うのかを見ていきます。
広報のPRとアフィリエイトの違いは「お金の出どころ」と「目的」
広報のPRとアフィリエイトは、お金の出どころと目的がそもそも別物です。
広報のPRは「自社の予算で、社会との良い関係を作るための活動」です。
たとえば新商品を出したときにプレスリリースを配ったり、ニュース番組に取り上げてもらえるよう動いたり、SNSの公式アカウントで情報発信したりといった仕事が広報PRにあたります。
一方のアフィリエイトは、「商品が売れたら報酬がもらえる成果報酬型の広告」です。
個人がブログやSNSで商品を紹介し、その紹介をきっかけに買ってもらえたら、ASP(広告主と紹介者の間に入る仲介サービス)を経由して報酬が入る仕組みです。
並べてみると、この4つが大きく違います。
| 比べる軸 | 広報のPR | アフィリエイト |
|---|---|---|
| お金の出どころ | 自社の広報予算 | 商品が売れたときの 成果報酬 |
| 目的 | 社会との関係づくり ブランド維持 | 売上を直接つくる |
| 動く人 | 企業の広報部 PR会社の社員 | 個人の アフィリエイター |
| 対象 | 顧客・株主・社員 地域・行政など全部 | 商品を買いそうな 個人 |
ざっくり言うと、広報PRは「会社の中の人がやる、関係づくりの仕事」です。
アフィリエイトは「会社の外にいる個人が、自分の媒体で商品を紹介して報酬を得る仕事」です。
これからブログやSNSでアフィリエイトを始めようとしている人が、自分のことを「広報PRをやる人」と呼ぶことはまずありません。
ここがハッキリすれば、広報のPRとアフィリエイトはまったく別物だとわかります。
企業案件のPRとアフィリエイトの違いは「報酬の決まり方」
企業案件のPRとアフィリエイトは、報酬の決まり方と契約相手が大きく違います。
企業案件のPRというのは、YouTuberやインフルエンサーが「企業から依頼を受けて、商品やサービスを発信する」やつです。
動画の冒頭で「今回は◯◯さんからの案件です」と言ったり、Instagramで「タイアップ投稿」と表示されたりするものが、これにあたります。
企業案件は、商品が売れても売れなくても、依頼ベースで決まった金額が支払われる固定報酬型がほとんどです。
一方のアフィリエイトは、何度も出てきていますが「商品が売れたら報酬が出る成果報酬型」です。
並べると、こんな違いになります。
| 比べる軸 | 企業案件のPR | アフィリエイト |
|---|---|---|
| 報酬の 決まり方 | 固定報酬 (先に金額が決まる) | 成果報酬 (売れた分だけ) |
| 契約相手 | 依頼してきた企業 または事務所 | ASPを経由した 広告主 |
| 始めるとき 必要なもの | 影響力 (フォロワー・登録者数) | ブログやSNS 1つあればOK |
| 選べる商品 | 依頼が来たものだけ | ASPの中から 自由に選べる |
大きな違いは「依頼が先か、紹介が先か」です。
企業案件は「企業から依頼が来て、報酬をもらって発信する」流れです。
アフィリエイトは「自分でASPに登録して、自分で商品を選んで、紹介して、売れたら報酬」の流れです。
つまり、これからブログを始めて広告収入を得たいなら、まずやることになるのは企業案件ではなくアフィリエイトのほうです。
ちなみに、ブログやSNSが大きく育って影響力が出てくると、そこから企業案件の依頼が来ることもあります。
そういう意味で、アフィリエイトと企業案件は「敵」ではなくて、「順番が違うだけ」とイメージするのがしっくりきます。
PR表記のPRはアフィリエイトに必須のラベル
PR表記のPRは、アフィリエイトと比べるものというより、アフィリエイトとセットで使うラベルです。
PR表記とは、ブログやSNSの記事に「これは広告ですよ」と知らせるための書き方のことです。
2023年10月から始まった、いわゆる「ステマ規制」(景品表示法のステルスマーケティング規制)に対応するために必要になりました。
ステマ(ステルスマーケティング)は、広告であることを隠して紹介する行為のことで、これが景品表示法違反として規制対象になっています。
ASP各社も、アフィリエイト広告を載せるサイトには「PR」「広告」などの表記を必ず入れるようお願いしています。
具体的にはこんな表記がよく使われています。
- PR
- 広告
- プロモーション
- 本ページはプロモーションが含まれています
- 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
記事の上のほう、ファーストビュー(最初に画面に入ってくる範囲)に置くのが基本です。
ここでよく勘違いされるのが、「PR表記をすると怪しく見えるんじゃないか」という不安です。
でも、実際は逆です。
PR表記をしているほうが、読者に対して誠実なサイトだと受け取られます。
むしろ、PR表記をしていないアフィリエイトサイトのほうが、いまの時代は警戒される側です。
違いがわかれば安心:アフィリエイトとPRの線引きと始め方

3つの「PR」とアフィリエイトの違いがわかったところで、次に気になるのは「結局、自分はどう動けばいいのか」です。
ここからは、自分のやることを見分けるコツと、安心してアフィリエイトを始めるための線引きを整理していきます。
自分がやるのはどれか:アフィリエイト・企業案件・広報の見分け方
これからブログやSNSで広告収入を得たい人がやるのは、ほぼアフィリエイトです。
3つの「PR」のどれをやろうとしているのかは、こんな質問でかんたんに見分けられます。
3つを見分けるチェックリスト
- 会社の広報部・PR会社で働いていますか
YESなら広報PR。社内の発信や取材対応がメインの仕事 - 企業から名指しで「商品を紹介してください」と依頼が来ていますか
YESなら企業案件PR。固定報酬で受ける形になる - 自分でブログやSNSを作って、商品を紹介して報酬を得たいですか
YESならアフィリエイト。自分でASPに登録して始める
多くの人が当てはまるのは3つ目です。
ブログを始めて副業として広告収入を得たい場合、やることはアフィリエイトで、付け足すのはPR表記、というシンプルな構図になります。
「自分がやろうとしているのはどれだろう」と迷っていた人も、ここで整理できたはずです。
アフィリエイトでステマ規制違反にならないための基本ルール
アフィリエイトをするなら、最低限のステマ規制ルールを押さえておけば大丈夫です。
ステマ規制と聞くとちょっと身構えてしまいますが、やることはシンプルです。
気をつけるポイントを3つにまとめると、こうなります。
- 記事のファーストビューにPR表記を置く
記事の冒頭やサイトのヘッダー部分に「PR」「アフィリエイト広告を利用しています」などの表示を入れる - 誇大表現や根拠のない断定を避ける
「絶対に効果がある」「業界No.1」など、裏付けのない言い切りは景品表示法に引っかかる可能性がある - 使ったことのある実体験を中心に書く
嘘やコピペで盛るのではなく、自分の体験ベースで書けば、表現としても安全になる
もうひとつ、知っておくと安心な事実があります。
ステマ規制で罰則の対象になるのは、商品やサービスを売っている事業者(広告主)の側です。
個人のアフィリエイターに対して、消費者庁から直接の罰則が下されるわけではない、というのが現時点での運用です。
ただし、アフィリエイター側にもこんなリスクはあります。
- PR表記がないことでASPから提携を解除される
- 承認された成果報酬がキャンセルされる
- ステマだと炎上してサイトの信用を失う
「直接罰せられないからやらなくていい」ではなく、「やっておいたほうが自分のためになる」と考えるのが、いちばん安全な向き合い方です。
違いを押さえれば怖くない:アフィリエイトを安心して始める3ステップ
アフィリエイトは、3ステップで安全に始められます。
ここまで読んで「思っていたよりシンプルそう」と感じたなら、もう動き出して大丈夫です。
①ASPに登録する
アフィリエイトの広告は、ASP(広告主と紹介者をつなぐ仲介サービス)を経由して扱います。
初心者がよく登録するのは、A8.net・もしもアフィリエイト・afb・アクセストレード・バリューコマースなどの大手ASPです。
登録は無料で、ステマ規制やPR表記についてのガイドラインも丁寧に用意されています。
②発信する場所(ブログやSNS)を準備する
ブログを使う場合、長く育てやすいのはWordPressです。
無料ブログでも始められますが、運営側のルール変更で記事ごと消える可能性もあるので、本気でやるならWordPressが安心です。
SNS(Instagram・YouTube・X など)で始めることもできますが、それぞれにPR表記のルールがあるので注意します。
③PR表記を必ず設置する
サイトを作ったら、記事の上のほうに「本ページはプロモーションが含まれています」「アフィリエイト広告を利用しています」などのPR表記を必ず入れます。
WordPressのテーマには、PR表記をワンクリックで全記事に入れられる機能を持つものも多いです。
SWELLやCocoonなどのテーマを使っていれば、設定だけで対応できます。
この3ステップさえ押さえれば、アフィリエイトの始め方として大きく外すことはありません。
違いを知ったうえで動けば、もう「ステマじゃないか」「違法なんじゃないか」と不安に思う必要はないのです。
アフィリエイトとPRの違いでよくある質問
ここまでの内容で拾いきれなかった、よくある疑問をまとめておきます。
アフィリエイトはステマになるの?
PR表記をきちんと入れていれば、ステマにはなりません。
ステマは「広告であることを隠して紹介すること」で、PR表記がそれを防ぐ役割を果たします。
逆に表記なしでアフィリエイトリンクを貼ると、ステマと判断される可能性があります。
PRとアフィリエイトは同じ意味で使ってもいいの?
厳密にはまったく別の言葉なので、同じ意味では使えません。
「PR」は広報・企業案件・広告ラベルなど複数の意味を持ち、「アフィリエイト」は成果報酬型広告そのものを指します。
SNSの「#PR」のように、広告である旨を伝えるラベルとして「PR」が使われている場面では、間接的にアフィリエイトと関係する場合もあります。
企業案件とアフィリエイトはどっちが稼げるの?
1件あたりの単価は企業案件のほうが大きいことが多いです。
ただし企業案件は影響力(フォロワー数や登録者数)がないと依頼が来ないため、最初に取り組みやすいのはアフィリエイトです。
ブログやSNSが育ってから、企業案件の依頼が増えるパターンが一般的です。
PR表記は記事のどこに入れればいいの?
記事のファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に置くのが基本です。
記事タイトルの直下、アイキャッチ画像の上下、サイトのヘッダー部分などが一般的な位置です。
記事の最後のほうや小さい文字での記載は、消費者庁の運用基準で「不明瞭」と判断される可能性があります。
自分で買った商品を紹介する場合もPR表記は必要なの?
アフィリエイトリンクを貼るのであれば必要です。
「自腹で買ったから広告じゃない」と思いがちですが、リンク経由で報酬が発生する以上は広告として扱われます。
体験談として書く内容自体は自由ですが、PR表記は別途しっかり入れておくのが安全です。
アフィリエイトとPRの違いまとめ:立ち位置がわかれば安心して始められる
アフィリエイトとPRの違いは、3つの「PR」を分けて見れば一気にスッキリする、という話でした。
もう一度、結論を整理しておきます。
この記事の結論
- 広報のPRとアフィリエイトは、お金の出どころと目的が別物
- 企業案件のPRとアフィリエイトは、報酬の決まり方と契約相手が違う
- PR表記のPRはアフィリエイトとセットで使う広告ラベル
- これからブログで広告収入を得たい人がやるのはアフィリエイト
- ファーストビューにPR表記を入れれば、ステマ規制の心配はほぼ不要
「アフィリエイトとPR、結局何が違うの?」というモヤモヤは、3つの「PR」を分けて見れば、ほとんど解消されたはずです。
違いを理解しているということは、自分のやろうとしていることを正しく説明できるということでもあります。
そこまで来ていれば、あとはASPに登録して、ブログやSNSを準備して、PR表記を入れるだけ。
立ち位置がはっきりすれば、アフィリエイトは思っていたよりずっと安心して始められる選択肢です。
ここで知った内容を頼りに、自分のペースで一歩を踏み出してみてください。
